1月19日火曜日、富山市のT様のお住まいに「わざわ座の家具 KM .8 / hashira-table C 」小泉誠さんのデザインさせたダイニングテーブルが納品されました。お住まいを新築されたのは2016年8月、今から約5年前です。当時はまだお子さんも小さくテーブルでの食事も汚されたり傷がついたりとご心配のようで(^-^)ようやく小学校2年生にもなられこのタイミングにご依頼を頂きました。
5年もたつと杉の床も随分、色の経年変化も見られますがT様のお住まいはまさしく「経年美化」というのにふさわしい色の変化でした。お聞きしたところ、毎年必ず一回は「蜜蝋ワックス」をかけてメンテナンスをして頂いているとのことでした。
日頃のメンテナンスがいかに大事かを気づかせてくれたお住まいでした。今回のテーブルは杉の白木の素地のまま、納品です。仕上げはご家族で「蜜蝋ワックス」を塗ってもらい完成です。わざわ座の家具は傷んだら大工さんが直してくれます。自分でもメンテナスしながら少しずつ色が変化し愛着が沸いてきます。
家具は暮らしの道具です。家も同じく暮らしの中では大きな道具です。誠実な素材を使って建てた家は手間をかければかけるほど応えてくるものです。住まい手さんの家に対する愛着があってこそ永く住み続けられる家となります。
わざわ座の家具には必ず大工の腕の見せ所があります。今回はテーブルの天板とそれを支える脚の繋ぎがきれいにカンナがかけられていて触っても接合部分が分かりづらく、また天板の上の面の角は6R(6mm)のR面を取っています。手触りがとても心地いいです。愛着の湧く家に愛着の湧く家具がある心豊かに暮らせることが前川建築の願いです。それを感じられるT様のお住まいでした(^-^)