2014年9月12日 通気断熱WB工法 研修会に廣野工事課長と参加してきました。現代の家造りは省エネのために隙間をなくして高い断熱性能を保つために文字通り「高気密高断熱」が当たり前の家の造り方になっています。 ですがそれによってそこに住む人の健康が損なわれてしまうことが大きな問題になっています。持ち込まれる家具や衣類、食材や人の体からもホルムアルデヒドなど化学物質が放出され、また生活から出る湿気から結露が起き、カビが発生、ホコリなどはハウスダストとして常に住む人健康を脅かしています。それに対して国の対策は24時間の計画換気を義務化、いわゆる換気扇の取付です。また大手ハウスメーカーはそれに加え、窓を開けて換気を提唱しています。 省エネの為に隙間を無くし高い断熱性能にして造った家は、住む人の健康を考慮し新たに穴をあけて換気をする・・・。どうにもおかしな話でつじつまが合いません。省エネと健康は両立できないことになります。
そこで当社が取り組んでいるのが、通気断熱WB工法です。これは通気工法として床、壁、屋根にそれぞれ通気層を設け形状記憶合金のバネが気温に応じて通気弁を開閉、通気をコントロールし低燃費性能をぐっと引き上げます。またビニールクロスを使わずに透湿素材をつかって壁を仕上げることで居室の空気環境の改善を図ります。化学物質と湿気は壁を透湿、透過して壁体内に分子レベルで移動、通気層から屋根などを通って外に排出されます。
この工法は作り手の技能と正確な施工が備わって初めて高い性能を発揮する家の造り方です。分かっていても何度の研修を受け正確な施工を心がける「正しい家づくり」をこれからも進めていきます。 茶木