通気断熱WB工法 15年目の壁の中

前川建築は通気断熱WB工法が標準採用です。省エネ、健康、そして「家の高耐久、長寿命」をしっかり備えた家の性能を担保する工法として自信をもって住まい手の方々に進めてきました。富山県にWB工法が導入されておおよそ18年たちますが15年前に建ったWB工法採用のお住まいをリフォームすることになり壁の解体を代理店田島木材さん立ち合いの元、工事を視察してきました。 当時私は田島木材に籍を置き、住宅資材全般の販売を行う傍ら、WB工法を富山県内に広げる業務を行っていて、こちらの現場には推進責任者として工事中も何度となく足を運び施工の注意点等を大工さんに伝え工事を進めてもらったことを今でも思い出します。あの頃は若かった(^-^)・・・。

15年経ったWB工法のお住まいの壁をはがした写真がこちらです。

今採用されている断熱材は旭化成のネオマフォームですが当時の断熱材はミラフォームを使っていました。懐かしいです(^-^) それは良しとして拡大写真がこちらです。

全くカビが生えることなく当然木材は蒸れたり腐っている事無く、それより当時建築中から時間が止まっているかのように新築同然の状態を保っていました。ホントいうと私自身もここまで状態がいいとは思いもしませんでした。

富山県の天候は夏はジメジメ蒸し暑く、冬はべとべとの雪が降り一年を通じて多湿であり平均湿度は全国1位が富山県です。当然室内からは生活でお湯を沸かすなど毎日多くの湿気を出しています。外からも室内からも湿気が壁の中に入り込みやすく15年もすると断熱材が黒くカビて場合によっては柱等の木材も蒸れたり腐ってしまっている場合が多いとされています。新築では耐震構造も計算された構造で安心ですが時間が経つにつれ構造の劣化で骨粗しょう症のようになっている木材では新築当時の計算された耐震構造が担保されません。勿論カビだらけの壁中で暮らす家族は健康に暮らす事もままなりません。「壁体内結露」で検索してもらえば簡単に壁の中のいろんな症例が見ることが出来ます。

一方、現在の前川建築での現場施工写真がこちらです。

 

ミラフォームから旭化成のネオマフォームゼウスに断熱材を変えて性能を上げ、細やかな施工で断熱性能を向上させています。

夏に必要なのが通気性、また冬に不可欠な断熱性、この相反する仕組みを形状記憶のバネを使って効率よく電気を使わずに実現させ、透湿性の高い壁紙で化学物質と余分な湿気を家の外に排出するWB工法。健康と省エネ、家の高耐久を今回のリフォーム現場の視察で本当に「正しい家造り」であったことを実証できました。

明日は一日限りの構造見学を開催しています。予約制ですがギリギリ、まだご見学できます。ご興味がございましたらこちらからご予約ください。ちなみに13時以降17時までは松島くんが常駐しています。ご予約なしでも見学できます。

構造見学の予約はこちら

 

専務取締役

茶木 均Hitoshi Chaki

少年の心を持ったおじさんが時には真面目に、時には遊び心満載でつぶやきます。

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