こんにちは。アドバイザーの茶木です。
コラムを書くと宣言!1度は書いてみたものの2度目まで相当間が空いてしまいました。これでは3日坊主よりダメですね( ・´ー・`) 反省です。
なので今回から「健康、省エネ、高耐久」。本来当たり前に住宅の性能として備わっていなければいけない、この3つについて、現実はなかなか・・・。なるほど、そうなんけ!?みたいな話をしてみたいと思います。
まずは健康と省エネの微妙な関係の話です。
あくまで僕の持論ですのでご了承ください。コメントはお控えください(^-^)
今、一般的に建てられている住宅はそのすべてが「高気密・高断熱」と言っても過言ではありません。効率よく省エネを目的とした家の作り方として北欧や北海道の家づくりが手本になって始まりました。分厚く性能の高い断熱材を使った「高断熱」、そしてその性能を発揮させるために隙間をなくす「高気密」は家全体をビニールで隙間なくすっぽり覆いペットボトル化し、その外側に分厚い断熱でくるむ、いわば住宅の魔法瓶化によって冬は省エネで「とても暖かくなった」と言われるようになり「高気密・高断熱」の家が昭和のオイルショックのころからどんどん建ち始め、様々な手法や工法によって現在に至っています。
冬、暖かいのは「高気密・高断熱」の特徴ですが夏は意外と思ったより「暑い」といった感想をよく聞きます。太陽の日差しは熱として窓から伝わり、文字通り気密が高いためなかなか下がらずエアコンで強制的に下げなければなりません。また北海道では近年、夏はとても暑くなり太陽の熱で高温となった屋根の下(小屋裏)はどんどん温度が上昇して天井に取り付けられた火災警報器が誤作動を起こし警報器が一斉に鳴り出したなども高気密・高断熱住宅は熱がこもる「夏が暑い」ことを象徴している実例です。
こうした日本の家造りは省エネ化に向かって現代では窓の性能も格段に飛躍し夏の暑さは外皮(屋根・壁・床・窓)の断熱性能を上げることで随分軽減されています。
問題は「高気密」。現代でも多く使われている壁の仕上げとなるビニールクロスによって引き渡し後に持ち込まれる家具やカーテン、衣類などから発生する様々な化学物質や生活する中から起きる湿気や室内の空気環境の悪化で「シックハウス症候群(新築病)」発症が今でも後を絶たない、減らない事です。シックハウスとは新築に住むようになってから喘息やアトピー、頭痛やめまいなどいろんな症状を発症するものです。
今回はこのあたり迄。次回はシックハウス対策について話してみようと思います。