下飯野 嬉野モデル「プレミオⅡ」

今回は断熱材について少し話してみたいと思います。繊維系のグラスウールや現場で吹付する発砲ウレタン、押出ポリスチレンボードやセルロースファイバーなど数多くの種類の断熱材が存在しています。それぞれ素材としての断熱性能が違うので「熱抵抗値」という数値で性能が表されます。熱抵抗値と断熱材の「厚み」で断熱性能を測り、断熱基準をクリアーするといった具合です。

そこで計算上の断熱材の持つ性能(熱抵抗率と厚み)はいいほうが決まっていると思いますが実は断熱材は経年劣化します。発砲ウレタンはガスが抜けていく、グラスウールは湿気を抱え込んで結露やカビが発生したり、といった問題も。永く性能が保持されないという事は住まい手にとっては夏暑く、冬寒い住宅で暮らさないといけないことになってしまいます。ましてや劣化のスピードは意外にも早く10年で数%ダウンする断熱材もあるようです。住宅ローンの返済は35年もあるのに途中リフォームでは構造に接する断熱工事は不可能です。

そこで、前川建築では旭化成のネオマフォームを採用しています。20年で0.5%の経年劣化です。国内の断熱素材として最高品質であると考えます。写真は天井に施工されたネオマフォーム。木造構造の寸法に合わせて精度の高い加工でマシンカットして隙間なく施工完了です。性能に関わる部分は大工の手仕事と誠実ないい素材と工場管理のもとでしっかり仕上げていきます。

専務取締役

茶木 均Hitoshi Chaki

少年の心を持ったおじさんが時には真面目に、時には遊び心満載でつぶやきます。

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