HAIKEI 工事記録⑥

今回は少し内装工事の話をしてみたいと思います。一般的な新建材と言われる資材を使うと切った切り口、木口やビスを入れた頭の処理は杢目のシールを貼って仕上げます。でも前川建築では新建材(樹脂)はほとんど使いません。それとは別に天然木の素材を使うので木口を切った処理とビス穴の処理は少し手間がかかります。というお話です。 前川建築では収納棚や側板は天然木の榀(シナ)を使いますが奥行や長さをカットすると木口が現れ、そこを違う材で変化をつけたいのでそこは樹脂のシールではなくタモ材で仕上げます。側板や棚の厚みに寸分の狂いもない寸法に造作したタモ材をピッタリに取り付ける作業です。

またビスで固定した場合は少し深めにビスを入れ込んで写真のように仕上げていきます。

こんな感じで手間はかかるけど仕上がりが気持ちというか、見た目にもこの方がいい!が前川建築の大工さん達の意識の共有です。窓枠も出来るだけ杢目を合わせてくみ上げることもその一つです。準備した杉の節の無い材料を余すことなく工事を進めて行かなくてはならないのですべての窓枠がそうではありませんがそんな中でも違和感なく、くみ上げていく大工さん達の感性も大切だと思います。

住んでいただくご家族に永く愛着を持って暮らしてもらうためには、作り手(大工)も未来に残る仕事(技術)、こういった数多くのいくつも自慢できる部分があること、語れるところがあればいいのかなぁと思っています(^-^)

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専務取締役

茶木 均Hitoshi Chaki

少年の心を持ったおじさんが時には真面目に、時には遊び心満載でつぶやきます。

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